先日発行された、日本歯科新聞社の発行する歯科医院の経営雑誌『アポロニア21』の2019年5月号特集 『うまくいく承継・相続』において、歯科後継者塾、講師佐々木のインタビュー記事が掲載されましたので ご報告いたします。 今回の記事は6ページという制限の中で、親子での事業承継を上手く行かせるためのポイントとなる部分を 解説しました。 多くの歯科医院の売上は、院長の体力やキャリア、モチベーションによって影響を受けます。30代で開業 した医院の場合、40代、50代の時を経るに従い、患者数も増え、売り上げも増えて行く傾向にあります。 一方でその後、60代を迎え、70代になると院長も引退も意識しますし、診られる患者数が減っていく段階 へと入っていきます。 このような一世代歯科医院の栄枯盛衰に、承継する子どものライフプランを重てみねると重要なことが 分かってきます。 親の医院の患者数が減っていっている時期(親の年齢で60代~70代)では、 子の世代 (30代~40代)では必要となるお金が全く違うということです。 親世代はある意味十分な老後の資産形成 ができ、後は悠悠自適の老後生活という側面もあると思いますが、子の世代はこれから貯蓄も必要です。住宅費や 教育費などが掛かっていくタイミングに差し掛かっていきます。 そのような時期に売上が右肩下がりの親の医院に、 働き盛りの子の世代が入っていって十分な収入が得られるでしょうか? 我々歯科後継者塾のインタビューでも、親の医院に帰ったら収入が勤務医時代の数分の一になった、という話を 良く聞きます。そのような状態から、子の世代の頑張りによって医院の売上をV字回復させていくことは、並大抵の ことではありません。少なくとも3年~5年は掛かるのではないかと思います。 このような全体像を把握したうえで、親子での事業承継をどのタイミングで行っていくのかは、非常に悩ましい 問題です。 興味のある方は、是非お手に取って頂ければと思います。 日本歯科新聞社 アポロニア21 http://www.dentalnews.co.jp/apollonia21/ ※バックナンバーの取り扱いもあるようです。
主催者からのメッセージ